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「食の未来」を考える Vol.3

〜AFP代表・加藤×食べる政治・増沢諒氏〜

オルタナフード, コラム, 駝鳥2015/02/19

AFP代表・加藤×食べる政治・増沢諒氏
AFP代表・加藤×食べる政治・増沢諒氏

AFPでは「食の未来」を考えるため、生産者・飲食店・消費者のみなさんと意見交換しています。今回は代表の加藤が、イベントや月間誌を通じて社会問題について考える「食べる政治」の増沢さんにお話を聞きました。


 

「解決したい問題があって、それを解決する手段として『食』がある」

 

加藤:今回はご協力ありがとうございます。増沢さんの活動は周りの方からいろいろと聞いていて、すごく興味深く感じているんです。今回はちょっと「食べる政治」の概要からお聞きできればと思います。

増沢さん:「食べる政治」は月刊誌で、雑誌と一緒に食材を送っています。テーマは毎回決めていって、レシピとか、どういう人が作っているとかを紹介していきます。あとは定期的にイベントも開催していますね。

僕も加藤さんについては、すごく興味を持っているんです。自分はずっとネットをやっていて「食」の領域にシフトしていった。こういう活動をしている人って、まずは「食」から入る人が多いのですが、加藤さんは解決したい問題が先にあって、そこから解決する手段として「食」を選んでいると思うんですよね。

加藤さんも、元は広告業界にいたんですよね?

加藤:はい。そうですね。

増沢さん:だいぶ大きなシフトだと思いますが、なんで「食」を取り上げるようになったんですか?

加藤:もともと食べるのは好きだったんですが(東日本)大震災があって、そのときにダチョウと出会ったんです。ダチョウ肉は飼料もかからないし、味もおいしい。すごく可能性があると思ったんです。

ただ、僕の場合はまったくの門外漢。そういう環境の中でダチョウについて知ってもらうためには、場所を作らないといけなかったので、イベントをやらないといけない、と思った。そこから口コミで少しずつ活動が広がった感じです。

増沢さん:実は「食べる政治」を始める前から、いろいろ活動はしていたんです。ちょうどネット選挙解禁のときにお手伝いをしたりして「時代が変わるんだ」っていうことを感じて、インターネット業界に就職しました。

ただ、クリックだと何も残らない。みんな忘れてしまうなと考えるようになったんです。そこで気づいたのが、みんなが考えたり、話題にしたりするにはいくつか条件があるということ。一つは「体験が伴う」ということ。それと「友達との会話で取り上げられる」こと。最後が「自分のペースで楽しめる」ということ。その3つの条件をクリアできるのが「食」だということだったんです。

「食べる政治」は月間誌
「食べる政治」は月間誌。「防災」など一つのテーマを掘り下げ、それに関連した食材とともに読者へ届けられる。

 


 

「ダチョウのことだけを言ってるのは、違うなと思うようになった」

 

加藤:僕も活動をしているうちに、いろいろと気づくことがありましたね。ダチョウだけでなく、他にも「食」を通して社会問題にフォーカスできるケースがあるんだなと。たとえば鹿肉が普及すればハンターが潤い、獣害が減っていく。そういった活動を支援している人を見ていると、ダチョウのことだけ言ってるのは、違うなと思うようになった。そういう他の活動を知ってもらうことも必要だと思ってAFPを作ったんですね。

増沢さん:自分もそういうバランス感覚は大事にしているんです。

現地に入って話を聞くと「農業ばんざい!」みたいな記事は、割とすぐに書けてしまう。でも時間をかけて取材すると、聞きづらいことも聞けるようになるんですね。「本当に儲かるんですか?」とか。そういう話もしっかりと載せている。オピニオンは出さない、ということは徹底しています。

加藤:自分も牛や豚を否定するつもりはまったくないです。何かを否定するというアプローチは違うし、いろいろな意見があってよいと思うんですよ。可能性を提示することに重点を置いている。

食べる政治・増沢諒氏
増沢さんはさまざまなアクションを通して、社会に問題を提起しようと考えている。

 


 

「今はとにかく選択肢が少ないと思います」

 

増沢さん:自分は、この「食べる政治」ですべてが解決するとは思っていないし、いろいろなことをするべきだと思っています。今はとにかく選択肢が少ないので、可能性を増やしたいです。

加藤:おいしいものにはすごいパワーがあると思っていて、そういう食べ物でないと社会を変えられないと思っているんです。そういう食べ物を知ってもらうためにイベントを開いて、参加した人が他の人を誘ってくれて、少しずつ賛同してくれる人を増やしていく…。そういう流れができると良いなと思っているんです。

増沢さん:この間(AFPの)イベントに参加させてもらって、集まった人があったかいなあと感じたんです。自分たちは毎回テーマを変えて「どうやって知的好奇心をくすぐるか」を考えてやっているのですが、そのあたりのコミュニティというか「人」を中心にしたところは見習いたい。いろいろと組めたら、面白そうですね。

加藤:ぜひお願いします。本日はありがとうございました!

 

 

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